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『異界録』『壷中天』『鬼市』『燕見鬼』 作:諸星大二郎 ★★★★★ [コミック:ホラー・ミステリー・サスペンス]

一度はまったらもう抜けられない諸星ワールド!!
不思議で不気味でオモシロイw



諸怪志異 シリーズ        諸星大二郎
   諸怪志異 (1) 異界録 アクションコミックス        諸怪志異 (2) 壺中天 アクションコミックス
   諸怪志異 (3) 鬼市 アクションコミックス         諸界志異 (4) 燕見鬼 アクションコミックス      

 異界からの来訪者を見破る目をもつ少年「阿鬼」。
 師である「五行先生」とともに 破魔の旅を続けるが。。。


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 今回は、私が大好きな 諸星大二郎 の作品の中で、 「諸怪志異」シリーズ『異界録』『壺中天』『鬼市』『燕見鬼』 のご紹介です。
 その画風作風は 幻想的で摩訶不思議、ダークでシュールで、かの手塚治虫からも「天才」と絶賛されたように、誰にも真似できない独特な異空間を創造しています。
 また、作品の年代にもよるとは思いますが、トーンを多用せず、描き込みに徹しているところも、マニアックに楽しめます。

 このシリーズは、作者本人も述べているように 中国古典の『聊斎志異』 を意識して描かれたということで、一頃の香港映画で流行ったような「アクション伝奇ロマン」的な要素とともに、「ぞわぞわと背中を這い上がる恐怖」的な要素とがうまくブレンドされており、『西遊妖猿伝』 と並んで私の中では諸星作品の双璧を成しています。
 基本は一話完結形式なので、まとまりが良くて読みやすいです。
 惜しむらくは、物語の大きな筋が未完であること。(作者の頭の中では、もしかしたらコレで完結しているのかもしれないですが、あの『犬夜叉』でさえ完結したのだから、諸星先生にも頑張ってなんとか仕上げて頂きたいです~;)
 初めて第4巻を読み終わったときは、暫し気が抜けて「え?ウソっっ」てな状態でしたw 
 でも諸星作品未体験の人は、こんなコミックがあったのか!ときっと思われて、時間の経つのも忘れてのめり込まれることでしょう[exclamation]

[この記事は2007/09/26 に楽天ブログにて公開したものを一部変更・編集したものです。]
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